「あ、あそこにいるのは不運小僧じゃないか♪」
「…三郎、不運小僧じゃなくて、風雲小僧な」
「細かいこと気にしなーい」
「七松先輩の顔で言われてもねぇ」


説得力無いよ。
そう言って、苦笑いを漏らした雷蔵の視線は、きり丸達と遊ぶ乱太郎に注がれている。


(ああ…雷蔵もなのか)


その視線の意味、知っている
熱い熱い眼差しの意味、知っているよ。


(きっと俺と同じ。あの子の事が、愛しくて堪らないっていう眼差し)


でも、雷蔵。


ホントはね。





(もう美味しく頂いちゃったんだけどな)


乱太郎の初は可愛かったよ、雷蔵。




皆には内緒で、実は付き合ってた二人。
乱太郎に想い寄せてる男達に、三郎は優越感に慕ってる(笑)
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