「そういえばさ、」
「うん?」
「あいつ泣かなくなったよな」
「…乱太郎の事?」
「ああ」
「そうだっけ?」
「そうだっけって…お前、同じ保健委員だろ?」


気付かないのか?
そう問いかけてきた六年い組の池田三郎次に、同じクラスの川西左近は、顔を上げずに筆を動かす。


「同じ保健委員でも、知らない事があるのか」
「三郎次、それは見当違いだよ」
「は?」
「同じ委員会で、しかもさ、恋人でもあるこの俺だぞ」


上げない顔が見えなくとも、三郎次には分かった。

―――不敵な笑みを浮かべる事に。

それが、三郎次にとって、とてもイラつくもので、“恋人”と言った言葉に、深く深く心が傷付く事を、彼―左近は知ってて言うものだから、質が悪い。


「…俺は、それが聞きたい訳じゃあ無い」
「じゃあ何」
「ただ泣かなくなったなぁって、思っただけでして…」
「はぁ…乱太郎は、もう五年だぞ。人前でホイホイ泣く訳じゃあないだろ」



そりゃそうだけど…と、語尾が小さくなる三郎次に、左近は苛立ちを隠せず2度目の深い溜息を吐いた。




「だから、お前は未だに乱太郎に好かれないんだよ」



もうこの五年間ずっと嫌われてるの、お前だけだぞ?





好きな子ほど苛めたくなるは、もう古い
「なっ!?」
「あの滝夜叉丸先輩でも、なんだかんだ好かれてたけど…お前、餓鬼でもないんだから、虐めるのやめろよ?」
「俺はそんなつもり「するなよ?」…はい(泣)」

**
好きな子ほど苛めてしまう、ろじは6年に成長しても変わらない気がする(笑)
あんなに虐めても泣かなくなり、心も成長した乱ちゃんに軽く流されて、逆にろじが泣いちゃったりして(笑)
そんな感じもいいなぁ。
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