人間は欲望の塊。
あれが欲しい。
これが欲しい。
と、人間は何でもかんでも欲しがる。
「だから、貴方は私を欲するのですか」
「あぁ。俺は人間だからな」
「でも、その答えは合っていませんよ」
「何故そう言える?」
「だって、それは・・・」
貴方は人間ではなく、ただ欲望のままに生きる獣だから。
「・・・ふぅん・・・?」
「違うんですか?先輩」
「いや、むしろしっくりくると思ってな」
だってさ、乱太郎だけが欲しくて、他は何にもいらないんだ。
もうそれはそれは。
どうにも出来ないぐらいに、お前を欲しているのだから。
「ふふ。まるで、玩具を欲する子のようですね」
「む?俺はガキじゃないぞ!もう二十歳だぞ!?」
「そこが、子供っぽいんですよ、小平太さん」
「むむ・・・・」
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